みなさんこんにちは。App Consultantの香川です。

今回は、AdMobで広告配信をおこなうために守らなければいけないAdMob プログラムポリシー(以下、AdMobポリシー・ポリシー)を違反してしまった場合について解説します。


積極的に

この記事では、

・AdMobポリシーって何?
・ポリシー違反メッセージが届いたらどこに通知が来るの?どんな内容?
・ポリシー違反メッセージを受け取ったらどうしたらいいの?

という疑問へ答えた上で、
実際によくあるトラブルとその対処方法について代表的なものを解説します。

プログラムポリシーとは

AdMobプログラムポリシーとは、AdMob利用のうえで、Googleが定めたルールです。すべてのAdMobユーザーが従い、守らなければいけません。

AdMob プログラムポリシーに違反した利用を続けていると、アプリへの広告配信が停止されたり、AdMob アカウントを無効にされたりする可能性があります。
AdMobアカウントの停止は、AdMobからの永久追放を意味しますので、大変重いペナルティです。

そういったペナルティの対象となってしまうよくある理由は、以下のようなものです。

・自分のアプリで広告をクリックした

・同じユーザーが繰り返し広告をクリックした

・広告をクリックするつもりがないのにクリックしてしまうような広告表示をした

これらの発生理由や対処方法、また実際にペナルティを受けてしまった時の対処方法は、後ほど解説します。

ポリシー違反には、大きく2種類あります。

1つ目 AdMob実装方法について

これは、AdMobを使っての広告実装の方法がポリシー違反になっているパターンです。

・広告をクリックするつもりがないのにクリックしてしまうような広告表示をした

がこれにあたります。
これ以外にも、各フォーマットごとにやってはいけない実装方法がまとめられています。


バナーバナー広告の導入における禁止事項 – Google AdMob ヘルプ以下は、広告がアプリのクリック可能な要素と接近しているために、多くの無効な操作が頻繁に発生する事態を招く、不適切なバナー導support.google.com

ネイティブAdMob ネイティブ広告のポリシー遵守に関するチェックリスト – Google AdMob ヘルプ新しい AdMob ネイティブ広告については、アカウント マネージャーにお問い合わせいただき、このチェックリストをご確認くsupport.google.com

インタースティシャルインタースティシャル広告の導入における禁止事項 – Google AdMob ヘルプアプリの読み込み時や終了時の表示 インタースティシャル広告はアプリの読み込み時や終了時に表示してはいけません。表示が許可さsupport.google.com


2つ目 AdMobで実装した広告以外の挙動・操作について

これは、広告の実装位置などではなく、実装した広告の操作に関する違反です。

・自分のアプリで広告をクリックした
・同じユーザーが繰り返し広告をクリックした

がこれにあたります。
これ以外にも、広告へのクリックを依頼したり、広告をクリックしないと先に進めなくしたりする実装がペナルティ対象となります。

AdMobポリシー違反解説資料ダウンロードはこちら↓

ポリシー違反ペナルティとは

ポリシー違反ペナルティとは、AdMobプログラムポリシーに違反した操作や挙動がGoogleに検知された際に課される罰則や措置のことです。

Googleは、クリックやインプレッションを全て分析しており、不正によるクリックやインプレッションが発生していないかを常に検知しようとしています。


ここでの不正とは、

・パブリッシャーの収益をクリックやインプレッションを増やす操作により高めようとすること

・広告主が支払う広告費を不当に高く吊り上げようとすること

などを指します。
これらを発見する方法として、過去の不正パターンとの類似性が判断基準として用いられています。

例えば、先ほど挙げた「自分のアプリで広告をクリックした」と言う違反例は、『パブリッシャーの収益をクリックやインプレッションを増やす操作により高めようとすること』に当てはまるため、ペナルティ違反の対象となってしまいます。

他にも、アプリ内でユーザーに対してクリックをお願いしたり、広告をクリックしなければアプリを使えないように設定したりする場合が、クリックの誘導による不正にあたります。


広告自体を表示せずにリンクだけ設置する、透明広告も重大なポリシー違反です。

ポリシー違反ペナルティの種類

これまで挙げたような不正な広告
ペナルティには、軽い順に大きく4種類あります。

1.広告表示の停止
——(ペナルティ以外の理由の可能性の壁)——
2.アプリの停止
3.アカウントの無効化
——(一時的な措置の壁)——
4.アカウントの強制停止

1.広告表示の停止

これは、特定の広告ユニットが停止されるペナルティ措置です。
実際にはほとんどない事例です。

逆に、インプレッションが配信していない国から急に増えた場合や、CTRが100倍以上になるなど明らかに正常でない自体が発生した場合、自主的に対処することをお勧めします。


同じユニットを使い続けると、Googleからペナルティを受けてしまいます。
また、一度ペナルティが検知されたユニットやアカウントはその後の審査が厳しくなる傾向があります。ポリシー違反を受け取る前に、該当ユニットやアプリの広告配信を一時的に停止して、不正がどこで起こったのかを調査することをお勧めします。

2.アプリの停止

3.アカウントの無効化

この2つが最もよく適用されるペナルティ措置です。
上は、AdMobに登録しているアプリのいずれかで広告配信が停止される措置です。


3つアプリをAdMobに登録していたら、そのうちの1つだけ広告が出なくなり、収益が上がらなくなるペナルティです。
アカウントの停止は、AdMobアカウントに登録しているアプリ全てで広告配信が停止される措置です。


3つアプリを登録していたら、3つとも収益が出なくなるペナルティです。

この2つは、Googleに対して、再審査をリクエストする申し立てを行うことができます。


ここでは、Googleの検知が誤っていたり、アプリの修正を行なったりする意思の表明をすることで、Googleにペナルティ措置の解除を提案できます。

ここでは、大きく3点に気をつけて申し立てを行いましょう

A.申し立てフォームから行うこと
申し立てはこちらのリンクからしか受け付けられていません。
AdMobから送られてきたメールやAdMob ポリシーセンター からは送れないので注意が必要です。

B.違反理由を確かめること
必ずしもGoogleから違反理由を示されるわけではありません。
よくある停止理由を読み、どれに当てはまっている可能性が高いかを確認しましょう。


ここで、実際の違反とは違う違反理由だと思い申し立てを行なってしまうと、措置解除の可能性が大きく下がってしまいます。

C.自分で改善できるところは改善してから申し立てること
焦って申し立てを送ってはいけません。
原因が自分の記述にないとしても、アプリコードを改善することで不正を防げるのであれば、その改善をした上で申し立てを行いましょう。


また、その際は申し立てのフォームに、「どういう理由で」「どういった改善を行い」「それによってどう不正が防がれるのか」を書くと、不正防止に対する姿勢を伝えることができます。 申し立ての例)私のアプリでは会員認証を行わず広告表示を行うことができました。

これにより、botのアクセスを許してしまっていたため、広告表示画面が表示される前にユーザーであることを確認する認証機能を実装しました。これにより、今回検知されたbotによる不正なトラフィックは防ぐことができるようになります。

必ずしも、申請が受理されペナルティが解除されるわけではありません。
が、少しでもペナルティがスムーズに解除されるように、できる努力は焦らず地道に積み重ねましょう。

4.アカウントの強制停止(アカウントBAN)

アカウントの強制停止は、特に悪質だと判断された場合に課されるペナルティです。


アカウントの無効化との違いは、パブリッシャー(AdMobで収益を上げている人)からの申し立てが一切できない点です。


アカウントの強制停止には、大きく2段階あり、Googleが正確な調査を行うための停止状態と、永久に利用できなくする無効化(アカウントBAN)とがあります。

また、アカウントBANにいたらなくても、停止理由となったアプリやユニットに対して発生していた収益が広告主に払い戻される(=収益が減る)ことがあります。

また、一度停止されたAdMobアカウントに紐づいているAdSenseアカウントやGoogle広告アカウントも利用できなくなりますし、同様のユーザー情報での新規アカウント作成もできなくなります。

ポリシー違反メッセージを受け取ったら

まずは、内容確認。

何はともあれ、届いたメッセージを読みましょう。
落ち着いて、何が問題でどのような措置を受けているのか確認しましょう。
メッセージのほとんどが、警告メッセージです。その段階で対処すればペナルティを受ける心配はなくなります。

ペナルティを受けてしまう事例の半分以上が、警告メッセージを無視していたために受けてしまうものです。
一発レッドカードであるケースは稀ですので、落ち着いてメールを開きましょう。

メッセージを開いたら、指摘の内容が適切か確認しましょう。
つまり、身に覚えがあるかです。
もし、「あ、確かにありえる、かも。」と少しでも疑いがあるならそのコード部分をすぐに修正しましょう。


絶対に起こり得ないと確信が持てる場合以外は、修正できる部分は修正してしまう方が吉です。

修正が終わったら、Googleに連絡

黙っていても、物事はすすみません。
修正が完了し、問題が発生しないことが確認できたら、Googleに再度審査をしてもらえるように連絡しましょう。


ペナルティを受ける前なら、ポリシーセンターからGoogleの担当者へコミュニケーションをとることが可能です。


この際、英語で送ることで素早く対処してもらえる可能性が高まります。
が、問題が複雑なケースでは、日本語で正確に表記した方がコミュニケーションミスでの違反状態継続のリスクを下げることができます。

あとは、粘り強く丁寧にやりとりをしましょう。

どんなに理不尽に感じても、誠実に。

Googleも悪意を持って意地悪してやろうとしているのではありません。Googleの広告システム全体を守るための措置として対処をしています。
お金が絡む重要な問題ですが、相手の担当者も1人の人間です。
冷静に誠実に向き合うことが、重要です。

まとめ

今回は、『ポリシー違反メッセージが届いてしまったら!AdMobペナルティの種類と対処方法を解説』と題して、AdMobプログラムポリシー違反メッセージの内容やペナルティの内容、その対処方法を解説してきました。

重要なのは、素早く内容を確認することと、冷静に改善できる点は改善していくことです。。


また、AdMobからポリシー違反のメールが来ても、すぐに広告が停止されるわけではないことも覚えておいてください。怖がって放置してもいい結果にはなりませんので、しっかり内容を確認しましょう。

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