この記事は以下のような人にオススメ!

・初めてアプリを立ち上げる人

・初めてアプリ担当になった方

・アプリ開発の進め方が知りたい方


みなさん、こんにちは
株式会社フォーエムマーケティング事業部です。

本記事では、アプリ内課金と現在、注目が集まっている2021年9月に配信されたApple社のアプリ外課金の制限緩和についてわかりやすく説明していきます

この記事を読んだ皆様のお力になれば幸いです。

アプリ内課金とはそもそも何?

アプリ内課金とは、アプリをダウンロードした後、ユーザーがアプリ内で直接コンテンツや追加オプションに対してお金を支払う仕組みのことです。アプリ自体は、有料であるか無料であるかは一切関係ありません。

アプリ内課金があるアプリは、アプリストアにあらかじめ「アプリ内課金あり」と表示されています。この時、ユーザーはApp StoreやGoogle Playの決済機能を使って支払いを済ませます。

アプリ内課金の種類

スマホのアプリには、iOS用とAndroid用の2つがありますが、アプリ内課金の仕組みはほとんど同じです。アプリ内課金には下記の4種類があります。

 ・消耗型
アプリ内で使える消費型のアイテム購入への課金で、アイテムは使い切りのため、再度使用したい場合には再購入が必要となります。
例:ゲーム内通貨、ツール系アイテム  etc.

 ・非消耗型
 一度購入すれば、アイテムやサービスを無制限に使用できる権利を得られるアプリ内課金です。スマホの機種変更を行っても、同じアカウントであれば、多くの場合アプリ内課金の記録は引き継がれるので、再度購入する必要はありません。
例:使用制限の解除、広告の非表示機能  etc.

 ・自動更新サブスクリプション
期限付きのサービス利用権限を購入することでサービスを継続的に利用でき、キャンセルしない限り自動更新されるアプリ内課金です。
例:音楽や動画の配信サービス、マンガやニュース記事の月額課金  etc.

 ・非自動更新サブスクリプション
期限付きのサービス利用権限を購入することで期間限定のサービスやコンテンツを利用でき、期限が来ても自動更新されない形の課金です。
例:各種データベースへのアクセス権  etc.

アプリ外課金の概要



「アプリ外課金」とは、アプリ内課金において問題視されてきた手数料負担の仕組みに対する多くの批判に耐えかねたアップル社がようやく認めた決済の仕組みです。2021年8月、アップルによって「メールなどのコミュニケーションを使ってiOSアプリケーション以外の支払い方法の情報を共有」することを容認する方針が公式に打ち出されました。

これによって、電子書籍や音楽などのコンテンツ配信事業者は、iOSアプリ内でAppleが決めた決済方法だけではなく、ユーザーを自社サイトに誘導し、様々な決済方法を使ってコンテンツを販売できることが可能になりました。

ただし、アプリ外課金では外部のWebサイトに移動して別途決済するといったプロセスを面倒に感じるユーザーが離脱してしまうリスクも無視できないため、場合によっては手数料がかかるアプリ内決済の仕組みを残すという判断もあり得ます。

アプリ外課金が注目される理由



今回アプリ内課金が注目されている理由の一つとして、Appleが日本の公正取引委員会の指摘やアウトリンク表示の容認などの改善策を自ら申し出たことにあります。

参考

https://www.apple.com/jp/newsroom/2021/09/japan-fair-trade-commission-closes-app-store-investigation/

 

しかし、今回Appleがルール改定の範囲に入れているのは、電子書籍や音楽・動画などのコンテンツを提供するリーダーアプリに限られており、アプリ販売額の2/3を占めるとされるゲームアプリは対象外のため、世界中で3億5000万人以上のプレーヤーを抱える人気ゲーム「フォートナイト」の開発元エピック・ゲームズが、AppleとGoogleを米独占禁止法違反で提訴して注目を集めました。今後もアプリ外課金の動向は変化していくでしょう。

まとめ


今回はアプリ内課金とアプリ外課金について説明しました。アプリ内課金についての次の記事は「アプリ内課金を導入してなんのメリットがあるの?」「アプリ内課金の具体的な導入の仕方は?」などより詳しくお教えしたいと思います。

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