はじめに
みなさん、こんにちは
株式会社フォーエムマーケティング事業部です。
Google AnalyticsのUAと、2016年にリリースされたGoogle Analyticsの有償版にあたる「Google Analytics360」が、2023年7月1日をもってアクセスの計測を終了すると発表され、次世代のアクセス解析ツールであるGA4注目度が高くなっています。
本記事はそのGA4の概要から導入までを一問一答形式でまとめたものになります。
この記事を読んだ皆さんのGA4の理解度が深まると共に、UAからGA4に移行する方法が分からない方などのお力になれれば幸いです。
GA4の概要
Q1 : GA4とは
Q1.そもそもGA4とはなんですか?
GA4とはGoogle Analytics 4の略で、2020年10月に新しく登場したGoogle Analyticsのプロパティです。
UAとの違い
Q2:UAとの計測方法の違い
UAとの計測方法の違いはなんですか?
UAはページ単位でセッションを中心にユーザーの行動をトラッキングして計測していますが、GA4ではすべてイベント単位で計測するためWebとアプリを統合して計測できるようになっています。
Q3:ヒットの種類の違い
Q3:ヒットの種類に違いはありますか?
UAは「ページビュー」「イベント」「トランザクション」「ソーシャル」と、ページ単位でヒットの対象になりますが、比べてGA4はすべてイベントとして収集されるため、「ページビュー」もイベントの1つとして計測されます
Q4 : ユーザーの識別の違い
Q4:ユーザーの識別の違いはありますか?
UAはClient-ID or User ID(ビューの種類のよる)によってユーザーを識別していましたが、GA4はUser ID + Client-ID + Google シグナル(有効にした場合のみ)で認識します。
Q5 : クロスドメイントラッキングの設定の違い
Q5:クロスドメイントラッキングの設定の違いはなんですか?
「遷移先URLにClient-IDをパラメータで渡す」&「遷移先にパラメータを読み込むタグを実装する」で設定していたUAに比べて、GA4は同一データストリームであればUI上で設定可能です。
Q6 : ユーザー属性の追加の違い
Q6:ユーザー属性の追加に違いはありますか?
UAカスタムメンションで追加していたUAに比べてGA4はユーザープロパティの属性付与で追加します
Q7 : Firebaseとの連携機能
Q7:Firebaseとの連携機能はありますか?
GA4 はありますが、UAはありません。
Q8 : BigQueryとの連携機能
Q8 : BigQueryとの連携機能はありますか?
GA4もUAも連携機能があります (UAは360のみ)
Q9 : Search Console、ポストバックとの連携機能
GA4もUAも連携機能がありますか?
GA4もUAも連携機能があります
Q10 : Ad Exchange、AdSenseとの連携機能
Q10:Ad Exchange、AdSenseとの連携機能はありますか?
GA4 にはありませんがUAにはあります。
Q11 : GoogleAdManagerとの連携
Q11:GoogleAdManagerとの連携は可能ですか?
GA4もUAも連携機能があります (UAは360のみ)
Q12:AMPページのトラッキング
Q12:AMPページのトラッキングは可能ですか?
GA4 にはありませんがUAにはあります。
Q13 : チャネルグループの作成
Q13 : チャネルグループの作成はできますか?
GA4 にはありませんがUAにはあります。
Q14 : 拡張eコマーストラッキング
Q14 : 拡張eコマーストラッキングは可能ですか?
GA4 にはありませんがUAにはあります。
※データストリーム:「ウェブサイトやアプリから Google アナリティクスへのデータの流れです。データ ストリームには、ウェブ(ウェブサイト用)、iOS(iOS アプリ用)、Android(Android アプリ用)の 3 種類があります。」(アナリティクスヘルプ https://support.google.com/analytics/answer/9355659?hl=ja)
またその他レポーティング内容でも一部変更されている点としては、GA4では直帰率という指標が廃止され、代わりにエンゲージ›のあったセッションなどの指標が追加されています。
※エンゲージのあったセッション:10 秒を超えて継続したセッション、コンバージョン イベントが発生したセッション、または 2 回以上のスクリーン ビューもしくはページビューが発生したセッションの数
GA4はUAと違い主にエンゲージメントを高めるためにUI/UXの改善を行うための活用がメインとなります。
GA4機能説明(導入メリット)
Q15 : GA4を導入するメリット
Q15:GA4を導入するメリットはなんですか?
GA4を導入するメリットは下記が挙げられます。
・「アプリ」と、「ウェブ」をまたがった計測が可能
・Googleの機械学習モデルを活用する予測機能の導入
・プライバシーに配慮したデータ収集
・Big Queryとの連携が可能
またデータ計測においても、UAでデフォルトでトラッキングできる情報はページビューのみだったところ、GA4では拡張計測機能をオンにすることで、特別なイベントトラッキングの設定をせずとも以下の表のようなイベントも含めて自動で計測されるようになります。
イベント名 | 自動的にトラッキングされるトリガー |
---|---|
click | ユーザーが現在のドメインから移動するリンクを押す度 |
file_download | ユーザーが次のタイプの(一般的なファイルの拡張子の)ファイルにリンクにクリックすると記録されます。 |
page_view | ページが読み込まれる度、またはアクティブなサイトによって閲覧履歴が更新される度 |
scroll | ユーザーが各ページの最下部まで初めてスクロールしたとき(垂直方向に90%の深さまで表示された時など) |
user_engagement | 定期的。アプリがフォアグラウンドで動作していることが条件です。 |
video_compete | 動画が終了したとき |
video_progress | 動画の再生時間が10%,25%,50%,75%以降まで進んだとき |
video_start | 動画の再生が開始されたとき |
view_search_results | ユーザーがサイト内検索をするたびに記録され、URL クエリ パラメーターが含まれているかどうかで |
導入方法に関して
Googleタグマネージャー(略してGTM)があると非常に簡単にGA4を活用することが可能になります。このため、事前にGoogleタグマネージャータグをサイトに埋めておくのがおすすめです
UA導入済みのサイトにGA4を作成する方法を下のタイムラインにて説明します。

まとめ
今回はGA4についての概要や導入方法に関してをまとめましたが、GA4はUAの上位互換のツールではなく、別のツールとして認識してもらえればと思います。
また冒頭でも記載いたしましたが、UAは2023年7月1日に廃止され、GA4に移行されます。ただし、2023 年7月1日以降は、この日よりも前にUA プロパティで処理されたデータに、少なくとも6か月間アクセスできますが、それ以降はアクセスできない可能性がありますので、この機会に過去のレポートをエクスポートすることを強くおすすめします。
次回記事ではパブリッシャーが今後GA4を活用していく上での実際のレポーティング方法についてを紹介していきたいと思います。
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