こんにちは!メディアハッカーです。

普段お付き合いしているwebメディアの広告担当の方からご質問をいただくことが多いので、GAM関連の記事も更新していこうと思います!

広告収益をUPさせるための様々な機能が備わっているGAM(Google Ad Manager)を導入することをオススメします。

この記事では、GAM(Google Ad Manager)の基礎知識とGAMの全体像について、初心者でもわかりやすく解説しています!

GAM(Google Ad Manager)とは?

GAM(Google Ad Manager)とは、全世界で多くのシェアを獲得しているGoogle社のアドサーバー(広告管理サーバー)のことです。
広告配信に必要なタグやクリエイティブをGAMに設定するだけで、広告配信やレポート分析まであらゆる項目を管理できます。

GAMと略されており、「ガム」や「ギャム」と呼び方は人によって違います。

GAMの必要性

GAMは、メディアの様々なタイプの広告枠に対し、収益化の一時的な管理や配信の最適化、優先度の設定などを行うことができます。

対象となる広告は、純正広告をはじめ、Google広告、SSP、アドネットワーク広告などが挙げられます。

例えば、インプレッション保証のある純正広告では、約束した配信量に到達させるために、毎日配信調整を行わなければなりません。そんなときにGAMを利用すれば、約束した配信量を達成しつつ、自動的に高い単価の広告を優先的に配信できます。

また、Header Bidding(ヘッダービディング)を活用すれば、複数のGoogle Ad Exchange(ADX)やSSPを競争させ、最も高く買い取ってくれる購入者を選ぶことも可能です。

これまで広告の配信量を調整してきた担当者の方の負担が大幅に軽減されるとともに、配信の最適化によって収益性向上にも期待できます。

GAM(Google Ad Manager)の4つの機能

GAMの主な機能を4つに分けて解説していきます。

  1. Google AdSense(Google Ad Exchange)の配信
  2. 純広告・ネットワーク広告の配信
  3. 各広告枠の管理
  4. 詳細なターゲティング

 

1.Google AdSense(Google Ad Exchange)の配信

GAMを導入することで、Google AdSense(Google Ad Exchange)の配信が可能となります。

Google AdSenseとは、Googleが提供する広告サービスで、クリック報酬型広告に分類されます。

Google AdSenseを運用するには、審査を通過する必要があり、プライバシーポリシーの設置や独自のドメインの取得が条件となっています。

また、Google AdExchangeは、Google AdSenseと違い招待制プログロマティック広告サービスのことです。

Google AdExchangeは、誰でも登録できるGoogle AdSenseとは異なり、Googleから特別な認可を得たWebサイトに広告を掲載できます。


※Google AdSense(Google Ad Exchange)について詳しく知りたい方はメディアハッカーに記事を掲載しているので、ぜひ読んでみてください!


2.純広告・ネットワーク広告の配信

GAMではアドネットワーク以外にも、広告主から直接受注した純広告や自社広告をバナーや動画コンテンツとして配信することができます。

3.各広告枠の管理

各媒体の広告枠をGAMの画面上で一括で管理するため、広告の表示状態などが一目でわかる仕組みになっています。

4.詳細なターゲティング

GAMのターゲティングは特定の情報に基づき絞った配信を行う時に使用する方法です。

広告を表示するユーザーを絞り込めるので、広告主や購入者は希望するオーディエンスやユーザー層にリーチできるようになります。

GAMでは、配信>広告申込情報のターゲティング追加のところで「地域」や「ブラウザ言語」「モバイルアプリ」などがカスタムできるようになっています。

ターゲティングを行うことで、広告主はターゲットに絞って配信できるため、価値が高まります。


※ターゲティングについて詳しく知りたい方はメディアハッカーに記事を掲載しているので、ぜひ読んでみてください!


GAM(Google Ad Manager)の設定方法

GAMで広告配信を行うには、オーダー、広告申込情報、広告ユニット、広告クリエイティブの設定が必要です。今回は各役割を紹介していきます。

それぞれの関係性を図に表すと以下のような形式になります。

広告ユニット

Google AdSenceで表示する広告を設定する際、Googleが自動的に広告を配信してくれる「自動広告」か、HTMLコードを作成して手動でページ内に埋め込む「広告ユニット」を選ぶことができます。

広告ユニットとは、Webメディアの広告を表示するためのスペースです。配信するためにはGAMで広告ユニットを設定した上で、タグを設置することが必要です。

広告ユニットを使うことによって、広告表示場所を管理でき、ネイティブ広告ユニットの場合だとより柔軟なカスタマイズが可能となります。

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オーダー

オーダーとは、複数の広告申込情報をまとめて管理するものであり、オーダーという箱を作成し、その中に広告申込情報を作成することで配信される仕組みとなっています。

広告申込情報

広告申込情報とは、特定の広告クリエイティブをいつ、どのWebメディアにどのように配信するかを設定する広告配信の指示書です。具体的には下記のような情報を設定します。

・広告主または購入者が希望する広告クリエイティブの配信回数
・キャンペーンの交渉済みの費用
・キャンペーンの開始時間と終了時間
・広告主または購入者が希望するオーディエンスやユーザー層にリーチできるようにするためのターゲット設定

 

広告クリエイティブ

広告クリエイティブとは、ユーザーが目にする広告のことです。クリエイティブは画像や動画などの形式でユーザーに配信されます。

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※GAMの設定方法についての詳しい説明はこちらをご参考ください!


GAM(Google Ad Manager)での広告収益最適化のポイント

メディアの広告収益をGAMで最適化するポイントを、5つに分けて解説していきます。

  1. Google Ad Exchange(ADX)の配信
  2. Header Biddingの導入
  3. 最低入札単価(フロアプライス)の設定
  4. 海外発ソリューションとの連携
  5. 広告表示速度の改善

 

1.Google Ad Exchange(ADX)の配信

アドサーバーでありながらSSP機能を有するGAMは、ADXの配信に必要不可欠です。

ADXは、高単価の広告を多く持つ広告プラットフォームであり、メディアの広告収益の最適化につながります。また、アドサーバーコストが発生しない点もADXを活用する利点です。

2.Header Biddingの導入

Header Biddingは、複数のADXやSSPに広告リクエストを一斉にかけることで、公平なオークションを実現させるソリューションです。

適正な価格をリアルタイムに把握できず、機会損失が生まれていたウォーターフォール式とは異なり、Header Biddingなら最も高い広告が配信されます。

高単価の広告配信によって収益性が上がることから、積極的にGAMを導入するメディアが目立っています。

3.最低入札単価(フロアプライス)の設定

Header Biddingの導入後は、最低入札単価(フロアプライス)を設定し、広告枠が想定よりも安く買われてしまうリスクを回避しましょう。

広告の買付状況は、時期によって異なりますので、市況を見ながら最低入札単価(フロアプライス)を柔軟に変更することも重要です。

4.海外発ソリューションとの連携

GAMを海外発ソリューションと連携させることで、さまざまなデータをリアルタイムでモニタリングできます。

データに基づいた課題の洗い出しと改善によって、広告収益の増加だけではなく、メディアの品質向上にもつながります。

5.広告の表示速度の改善

ADXやHeader Biddingのタグの記述や読み込む順番を最適化することで、メディアの広告表示速度が改善されます。

広告の表示速度の改善は、広告の視認率(Viewable率)の向上と広告単価アップにつながります。また、SEO対策においても広告の表示速度の改善は重要です。

まとめ

今回はGoogle Ad Managerの基礎知識についてご紹介しました。

次回では初心者でもわかるGAMの設定方法について詳しくご説明したいと思います。

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