はじめてweb広告に入った方はおそらくみんな感じると思うのですが、この業界ってアルファベット略語が多すぎませんか!?
CPM、CPC、CTR、CPA、RTB、SSP、DSP等々…。
このマガジンは、みなさまが「あれ?この3文字なんだっけ?」と思った時の手引きとして使ってもらえるよう、web広告の用語を解説いたします。
今回は「CPC」について解説していきます!
CPCとは
「CPC(Cost Per Click)」とは、サイト上の広告を1回クリックした時の単価です。
広告での集客数を把握しやすいため、広告の費用対効果を示す指標としても利用されています。
「CPC」を計算式で表すと
CPC=広告費の総額÷クリック数
例)100000円(広告費総額)÷5000回(クリック数)=20円(CPC)
「1回クリックしていくらもらえる」というもっとも基本的で分かりやすい単位です。
主にアドネットワーク(Ad Network)事業者の買付単位として使われます。代表的な事業者はGoogle AdSenseです。
1クリック=ユーザー1人に置き換えることが出来るため、「1人のユーザーを広告主のサービスに誘導した際の単価」として表すことも出来ます。そのためCPCの高い安いは、広告主、代理店、webメディアだれにとっても共通の単位として理解しやすい指標と言えます。
またCPM(表示回数に応じた広告、その単位)広告の効果指標として使われるケースもあります。
※CPMについては、第3回web広告用語集「CPMとは」をご覧ください。
CPCを改善しよう
リスティング広告は、CPCを改善し、費用対効果を高めることが可能です。そのためには広告の品質を高めていくことが重要です。
GoogleやYahoo!のリスティング広告は、オークション形式なので、広告ランクの指標で競います。広告ランクの指標が高いほど、広告枠の上位に掲載されるシステムとなっています。
つまり、広告ランクは「入札単価×品質スコア+広告オプション」なので、品質スコアを上げればクリック単価が下げられます。
品質スコアとは
そもそも品質スコアとは、ユーザーにとって有益な広告であるかを評価するための指標のことです。ユーザーが求めている情報に一致し、有益な情報であれば品質スコアは上がります。
品質スコアを上げるための具体的な要素は、以下の3つです。
①クリック率(CTR)
②入札キーワードと広告文の関連性を持たせる
③リンク先ページ内容のユーザビリティにこだわる
これらのポイントをしっかりと抑えて、品質スコアをあげましょう。
CPCを下げる方法
クリック単価の仕組みについて理解して頂けたでしょうか。次はクリック単価を下げる5つの方法についてご紹介します。
- 除外キーワードを活用する
- 上限入札単価を下げる
- 広告の品質スコアを上げる
- 広告表示オプションを実装する
- キーワードの見直し
1.除外キーワードを活用する
除外キーワードを設定すれば、CPCを下げられる可能性があります。広告に関係ないキーワードや関連性の低いキーワードが含まれている可能性があります。
この場合、該当しないものは除外キーワードで設定する必要があるので、除外キーワードを設定し、広告費の無駄な消費を抑えます。
2.上限入札単価を下げる
CPCを下げる最も早い方法のひとつが、上限入札単価を下げることです。上限単価は、CPCの上限金額となるので、設定した金額以上にCPCが高騰する可能性は低いです。
ただし、上限入札単価を下げてしまうことで、配信表示される回数が減ってしまう可能性があります。上限入札単価を下げるときは十分に考慮して行ってください。
3.広告の品質スコアを上げる
上記でも述べたように、GoogleやYahoo!ではオークション形式なので、品質スコアを改善することにより、低い入札単価でも広告を表示しやすくなります。
キーワードとの関連性が高い広告やユーザビリティを出稿することを意識して、品質スコアをあげていきましょう。
4.広告表示オプションを実装する
広告表示オプションの設定をすることで、広告に表示される情報量が充実し、掲載面での専有面積が広くしたりすることができるため、クリック率を改善できる可能性があります。
5.キーワードの見直し
CPCが高い場合、クリック単価が高いキーワードでコストを圧迫している可能性があります。今出稿しているキーワードやターゲティングの競争が激しい領域である場合、必ずCPCは高騰します。
コンバージョンが取れていないキーワードを、検索ボリュームが小さいキーワードに変更するなどのメンテナンスを行いましょう。
まとめ
CPCはwebメディアのジャンルによって大きく異なります。知り合いのサイトや他社のwebメディアと比較して「私のほうが低い(高い)!なんで!?」といった相談はよく頂きますが、まずはwebメディアのジャンルに注目してみてください。
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