今回から、全3回でAppsFlyer社(https://www.appsflyer.com/jp)が今年の10月に出された『パフォーマンスインデックスⅪ(https://www.appsflyer.com/jp/performance-index/)』を読み解き、今のアプリ広告トレンドを解説していきます。


アプリの収益化を担当されているアプリマーケターの方や、ご自身のアプリ収益を伸ばしたい開発者のみなさんにぜひ知っていただきたい内容てんこ盛りです。

・今時のアプリ広告ネットワークのトレンドってどんな感じ なの?
・何を使うと、収益伸ばすチャンスがいいの?
・広告を出稿するとき、どれを使うのがベストプラクティスなの?

などが気になっている方は、ぜひお読みください。
それでは、始めましょう!

この記事でわかること

この記事では、『AppsFlyerパフォーマンスインデックス第11版』を参考に以下の内容を解説していきます。

・収益を伸ばすために使うべき広告ネットワーク
・今年に入って起こった広告ネットワークのトレンド
・ネットワークごとの特性と使い分ける場面

 

収益を伸ばすための判断材料だけではなく、アプリ広告ビジネス全体に詳しくなれちゃう内容でお送りします。

『パフォーマンスインデックスXI』の紹介

AppsFlyerパフォーマンスインデックス(https://www.appsflyer.com/performance-index/)』は、グローバルでアプリ計測ツール「AppsFlyer」を展開されているAppsFlyer社が”2015年以来、モバイル広告で最も優れたメディアソースのランキングを提供してきた”総合レポートです。

用語解説

・モバイル広告 = アプリをプロモーションするための広告

・メディアソース = 広告主から見て広告を表示する媒体(=アドネットワーク、DSP)

 

今回ご紹介する『AppsFlyerパフォーマンスインデックス第11版』は、「在宅勤務編」と銘打って発表されました。


第11版は、2020年の上半期を集計期間としており、「在宅勤務編」というタイトルにある通り、COVID-19の世界的流行を受けて全世界的に社会行動が切り替わったことを反映しています。

メディアソースに関するレポート、ですので、基本的には、広告主が今後広告を出稿するための判断材料として使われることが多いものです。
しかし、広告主向けのレポートを、収益化を考えているアプリデベロッパーがみることで、収益向上に活かせる多くの情報を見つけることができます。

『パフォーマンスインデックスXI』でわかること

『パフォーマンスインデックスⅪ』を活用する目的は、ずばり
「アプリ収益化のために使うべきネットワーク」を目的別に選ぶ
ことです。


この場合の目的とは、例えばこんなものがあります。

1.新しく収益化を始めたい
 → アジア太平洋地域でのパフォーマンスランキングが高いネットワーク

2.追加でネットワークを利用したい

 → 日本・韓国地域でのパフォーマンスランキングが高いネットワーク

3.複数のネットワークのうち、どれを利用するのがいいのか知りたい

 → 比較したいネットワークをランキングで比較

4.海外地域で収益性の高いネットワークを利用したい

 → 該当地域でパフォーマンスランキングの高いネットワーク

 

こういった分析が成り立つのは、経済における需給一致の法則があるからです。

用語解説

需給一致の法則:市場において、需要と供給が常に一致していること。

 

つまり、広告主が出稿したい(=需要)が大きいネットワークにはいくつか特徴があり、収益化に有利なのです。

①多くの広告在庫が存在し、在庫切れ(=インプレッションがあるのに表示できる広告がないこと)の心配がいらない

②広告主にとってライバルが多いため、高い値段で出稿しないと表示ができない。そのため、平均の単価が上がりやすい

 

一言で言うと、
単価の高い広告が、いっぱいある
と言うことです。

次回以降、実際にどういったネットワークがどのランキングで上位に進出しているかを解説していきます。

『AppsFlyerパフォーマンスインデックスX』と『AppsFlyerパフォーマンスX』との比較

ここからは、今回ご紹介している『AppsFlyerパフォーマンスインデックスⅪ』と、その前版にあたる『AppsFlyerパフォーマンスインデックスX』との比較から、2019年下半期(2019/07~/12)から、2020年上半期(2020/01~/06)にかけて起こった変化を解説します。

一番大きな変化は、世界中で移動・屋外レジャーに費やす時間が減少し、スマホやアプリを使う時間が大きく増えたことです。

この中で、モバイルリソース(広告主が出稿するネットワーク)に大きな変化はありませんでした。


第10版と第11版を比較して、モバイルの上位15位で12個のモバイルリソースが共通となっています。

画像1
第11版のパワーランキング上位15位のメディアソース
(『パフォーマンスインデックスⅪ』より抜粋)

画像2
第10版のパフォーマンスインデックス上位15位のメディアソース
(『パフォーマンスインデックスX』より抜粋)

ここから読み取れることは大きく3つです。

1.広告主側のマーケターは、前から使っていたネットワークを使い続けている

2.パンデミックという世界的な変化を受けても、ネットワークごとのパフォーマンスは大きく変わらない

3.使うべきネットワークは、短期的には変化しづらいので、今パフォーマンスしているネットワークを使用することが将来にわたって収益に貢献する可能性が高い

 

次回読み解いていく内容

次回からは、『AppsFlyerパフォーマンスインデックスⅪ』で掲載されているランキングとネットワークをそれぞれ読み解いていきます。

その中で、目的別の使うべきネットワークを詳しく解説しますので、使うべきネットワークに悩んでいる方や、ネットワークごとの特徴を把握したい方は、ぜひお読みください。

AppsFlyer広告ネットワークレポート『パフォーマンスインデックスXI』のご紹介

今回紹介しているグラフ・図・データは全て、AppsFlyer社が2015年から発表している『AppsFlyerパフォーマンスインデックス』の第11版である『AppsFlyerパフォーマンスインデックスⅪ』から引用しています。

世界中でアプリマーケターに参照されているレポートで、収益化のみならずアプリ成長のために欠かせないデータが紹介されています。
アプリ広告市場のトレンドを掴み、今後のビジネスに活かすためにぜひダウンロードしてください。

『AppsFlyerパフォーマンスインデックスⅪ』ダウンロード

AppsFlyerパフォーマンスインデックス 第11版モバイルメディアソースのパフォーマンスを評価する業界標準レポート第11版。業界を牽引するアドネットワークや新鋭ネットワークwww.appsflyer.com

『AppsFlyerパフォーマンスインデックスⅪ』に関するお問い合わせは、AppsFlyer社までお問い合わせください

https://www.appsflyer.com/jp/contact/

また、本記事上の誤記・誤りにお気づきの方や、記事内容へのご質問は、こちらまでお問い合わせください。

本記事は、AppsFlyer社了承の元、株式会社フォーエムが執筆・掲載しています。

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