YouTubeを始めとするインターネット回線を利用した映像配信サービスだけではなく、近年ではWebメディアやSNSなどでも動画広告を見かける機会が増えました。

国内在庫3,800億インプレッションを誇るアドネットワークのDV360では、Google社が提供する広告はもちろん、OTT音声広告などの買い付けが可能です。

この記事では、「DV360でOTTの面を買い付けたい」と考えている方のために、OTTの基本概要と買い付け可能なOTTを詳しく解説します。

DV360の基本: デジタル広告の新時代へ

Google社が運営する“DV360”は、国内最大級の在庫数を誇るメディア統合型のディスプレイ広告配信プラットフォームです。

従来までは、複数のWebメディアで広告を配信すれば、予算は膨れ上がり管理するのにも手間がかかりました。

しかし、DV360を使えば広告枠を提供している複数のメディアを簡単に検索することができるため、手間なく最適な出稿先を見つけることができます。

複数のメディアを横断した配信コントロールもできるため、より正確な成果判断とレポーティングを行うことができるようになります。

DV360の仕組みやメリット・デメリットは以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方は、こちらも合わせてご覧ください。

DV360とは?利用するメリット・デメリットと配信方法を紹介!

OTT解説: ストリーミングサービスの世界

OTTは“オーバー・ザ・トップ(Over The Top)”の略称で、インターネット回線を経由してコンテンツを配信するストリーミングサービスを指します。

サイバーエージェントが発表した“オンラインビデオ総研”によれば、2021年の動画広告市場規模は、前年対比142%の4,195億円であるとしています。

動画広告市場が急激に成長した背景には、OTTサービスの利用者増加が挙げられます。

DV360を使えばOTTの広告面を買い付けることも可能なので、目覚ましい成長を続けている市場で効率的な広告展開ができるようになります。

ここからは、さらに具体的にOTTのサービスを深掘りして紹介します。

映像OTT: 視聴者を惹きつけるコンテンツ

OTTを代表する映像配信サービスでは、無料サービスは広告費、有料サービスはサブスク課金などで収益を得てサービスが成立しています。

新型コロナウイルスの感染拡大やネットワークの高速化により、OTTの映像サービスは世界中で普及しています。

特にアメリカでは、影響力が大きいHuluNetflixAmazonの3つの映像サービスは三大OTT事業者として認知されており、多くの方が利用しています。

主なOTT映像配信サービスは以下の通りです。

  • YouTube
  • Vimeo
  • Hulu
  • Netflix
  • Amazon
  • TVer
  • ABEMA
  • DAZN
  • FOD

 

音声OTT: 耳を通じてのブランディング戦略

インターネット回線を経由してコンテンツを配信するサービスがOTTであるため、映像だけではなく音声配信を中心としたサービスも含まれます。

特に定額制音楽配信サービスの利用者は年々増加傾向にあり、ICT総研の調査によれば、国内の利用者は2020年末の時点で2,390万人、2023年末には2,930万人になると予測されています。

また、最近では音楽配信だけではなく、“radiko”や“voicy”といったラジオ形式のストリーミングサービスも高い注目を集めています。

主なOTT音声配信サービスは以下の通りです。

  • Prime Music
  • Spotify
  • Apple Music
  • LINE MUSIC
  • AWA
  • KKBOX
  • YouTube Music
  • radiko
  • voicy

 

DV360でアクセス可能なOTTサービス一覧

DV360を経由することで、市場注目度の高いOTT面を買い付けることが可能です。

OTT広告を買い付けることで、動画・音声コンテンツ内への広告出稿ができるようになります。

テレビCMと同様の画面専有などの特徴があるため、高い認知効果が期待できます。

ここからは、DV360で買い付け可能なOTTを映像音声の2種類に分けて紹介します。

注目の映像OTTサービス: DV360での選択肢

DV360を経由して買い付け可能なOTTの映像配信サービスは以下の通りです。

  • TVer
  • DAZN
  • Abema
  • YouTube

 

日本テレビ・テレビ朝日・フジテレビ・ABC放送・テレビ東京・TBSなど地上波各局のTVer面の広告を買い付けることができ、TVer以外にもAbemaやDAZNに対して配信をすることが可能です。

最も大きな特徴は、YouTube面に対して広告を出稿できる点です。

DV360はYouTube面に対して広告を出稿できる唯一のDSPなので、AbemaやDAZNなどを横断して統合コントロールをかけた配信ができるようになります。

また、映像配信サービスだけではなく、DV360では以下の音声配信サービスでもOTTの買い付けが可能です。

音声配信サービス

DV360を経由して買い付け可能なOTTの音声配信サービスは以下の通りです。

  • Spotify
  • radiko
  • YouTube Music

 

現時点では、Spotify・radiko・YouTube Musicへの配信に対応しています。

Spotifyは世界最大のオーディオストリーミングサービスで、日本国内では2016年の秋からサービスが開始されました。

7,000万曲以上の音楽と320万番組以上のポッドキャストが聞き放題で、世界の月間アクティブユーザー数は4億人を突破。国内の利用者数も年々増加しています。

DV360を経由することで、YouTubeやSpotifyなどの多くのユーザーを抱えるコンテンツへ広告を出稿でき、統合FQを管理して成果判断を計測することができます。

DV360の多様な広告オプション: OTTを超えて

DV360を経由して買い付け可能な面は、前述したOTTだけではありません。

オーディエンスデータの活用やデザイン管理、キャンペーン測定などのさまざまなサービスを利用できるDV360は、豊富な配信面を保有していることも大きな特徴です。

ここからは、OTT以外にDV360で買い付け可能な面を3つ紹介します。

Webメディア広告: DV360の活用法

DV360は国内の主要SSPを網羅しているため、ニュース系・エンタメ系・女性系など、Google広告を超えるさまざまなWebメディアで広告を出稿することが可能です。

ニュース系

  • マイナビニュース
  • 産経ニュース

 

エンタメ系

  • ロケットニュース24
  • コトバンク

 

女性系

  • マイナビウーマン
  • ファッションヘッドライン

 

国内在庫3,800億インプレッションを誇るDV360では、上記で紹介したWebメディアも氷山の一角であり、さらに膨大な数の中から出稿先を選ぶことができます。

また、GDNと同様の精度を誇る高いターゲティング機能を利用することができます。

Google広告とは異なり、データをかけ合わせたPMP配信が可能になり、希望したオーディエンスに対して適切なアプローチができるでしょう。

移動する広告: タクシーを使ったマーケティング戦略

DV360を経由すれば、ここ数年で急激に需要が高まっているタクシー広告に出稿することが可能です。

タクシー広告とは、タクシーの車内・車外を使った交通広告の1つで、広告が近くプライベート空間で訴求できるというメリットがあります。

現在は首都圏のタクシーを中心に利用されていますが、今後は地方へも普及していく見込みです。特に、普段から動画広告に触れない層へリーチできるとして注目が集まっています。

DV360を経由すれば、全国の主要10都市に展開する日本最大のサイネージネットワーク“Tokyo Prime”へ広告を配信することができます。

リッチなフォーマット(高画質・大画面・音声付き)で広告を配信できるため、普段は動画広告に触れない富裕層へ効果的なアプローチが可能です。

また、DV360を経由することでリアルタイムレポートを取得できるため、より詳細な効果検証を行うことができるでしょう。

DOOH: デジタルアウトオブホーム広告の未来

DOOHは“Digital out of home”の略称で、デジタルの屋外広告という意味です。

従来までの屋外広告は印刷物を掲示するのが主流でした。しかし、Web広告と比較した場合に、買い付け・広告の差し替え・計測の面で手間がかかるというデメリットがありました。

DOOHは屋外にある掲出場所を印刷物ではなくデジタルサイネージ化しているため、迅速な広告の差し替えやWeb指標によるレポーディングを可能にしています。

DV360を経由してDOOHへ出稿する場合は、他の出稿面と同じ管理画面から、imp単位での買い付け・広告の差し替え・配信コントロールを操作することができます。

全国各地にあるDOOH面への一括配信がシームレスに行えるため、従来までの手間は一切なく、戦略ターゲットに即した施策が行えるでしょう。

まとめ

DV360で買い付け可能なOTTと、OTT以外で買い付けできる面を紹介しました。

国内最大級の在庫数を誇るDV360では、YouTubeやTVerなどの映像配信サービスだけではなく、Spotifyやradikoなどの音声配信サービスにも広告を出稿することができます。

また、市場注目度の高いOTT面だけではなく、Webメディア・タクシー広告・DOOH面にも広告を出稿できるため、さまざまなアプローチ手法を検討することが可能です。

2024年2月現在、最新のOTTプラットフォームには、Hulu、Netflix、Amazon Prime Video、Disney+、YouTube TVなどが含まれています。

ただし、DV360がサポートするOTTプラットフォームは定期的に更新されるため、最新の情報を確認するにはGoogleの公式ドキュメントやDV360のダッシュボードを参照することをお勧めします。

DV360を活用したうえで、最適な広告出稿先を検討してみましょう。

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